UAからGA4への変更点と共通点
2023/06/20
基礎知識
Googleのアクセス解析サービスであるユニバーサルアナリティクス(UA)が、2023年7月1日のサポート終了に伴い、Google アナリティクス 4プロパティ(GA4)への移行手続きが必要となっています。
今回はユニバーサルアナリティクス(UA)とGoogleアナリティクス4プロパティ(GA4)の変更点と共通点をご紹介します。
ユニバーサルアナリティクス(UA)とは?
UAとは2013年にリリースされたGoogleアナリティクスというツールに備わっているひとつの機能の名称です。
UAは、Webサイトの訪問者数やページビュー数、離脱率などのデータを収集・分析することができます。このデータは、Webサイトの改善やマーケティング活動に役立てることができます。
なお、先述したようにUAは2023年7月1日をもって廃止される予定です。
廃止後も、UAのデータは引き続き2年間は確認することができますが、新しいレポートや機能は追加されません。
Googleアナリティクス4プロパティ(GA4)とは?
Googleアナリティクス4とはUAと同様に、Googleアナリティクスというツールに備わっているひとつの機能の名称です。
ユーザーの行動をデバイスやプラットフォームに関わらず行動を把握することができるため、UAでは見えてこなかったユーザーの行動パターンが見えてくる新しい概念といえます。
UAからGA4の特徴的な変更点は?
最も大きな変更点はデータの計測方法の変更です。先述したように、GA4ではクロスデバイス・クロスプラットフォームを実現しているため、たとえば、ユーザーAが最初にWEB広告(PC)からあなたのビジネスを発見し、後にユーザーAがスマートフォンからそのアプリをインストールしあなたのビジネスの商品購入に至ったか否かをデータで確認できるようになります。
UAではユーザーの行動はデバイスごとに判別されていたため、同一ユーザーの行動でも複数のユーザーとして認識されていた可能性がありました。
GA4では「イベント」という概念としてユーザーの行動を収集しています。
またこれまでは有料サービスであるGA360のみ接続可能であったBigQueryとの連携もGA4では無料版から連携できるようになりました。
これにより、従来以上のデータの収集・解析が無料で行えるようになります。
BigQueryについての解説は当コラムの別記事でご紹介しています。
切り替えは今すぐにすべきか?
結論から申し上げますと、すぐにでも切り替えて使用することをおすすめします!
UAは2023年7月にサポートが終了するため、本記事の公開時点で残り1週間ほどしか猶予がないため今からアナリティクスの利用を考えている方はGA4から使い始めることをおすすめします。
GA4ではより詳細な解析が可能なほか、機械学習の導入によりユーザーの行動を元にした離脱の可能性や購入の可能性の予測が表示されるようになっています。
さいごに、当コラムでは引き続きGA4の使い方や機能をご紹介していきたいと思います。