いま注目されている、レピュテーションリスクについて
2022/03/23
基礎知識
レピュテーションリスクやレピュテーションマネジメントという言葉はご存知でしょうか?
レピュテーションリスクについて正しく対策を取り、予防することで会社や個人を守ることに直結します。
SNSなどの投稿もこのレピュテーションリスクに含まれるため、日ごろから意識しておく必要があります。
今回はレピュテーションリスクについて用語解説や活用事例をまとめてみました。
レピュテーションリスクとは?
まずはレピュテーションリスクという言葉の意味ついて解説していきます。
Reputatino=評判、Risk=危険性 を組み合わせた言葉で、直訳すると評判の危険性となります。
主に企業に向けた用語でSNS等の発信からユーザーがその企業に対してどのような評判・評価を与えているのか、
そしてそこに潜む危険性を指す言葉がレピュテーションリスクです。
レピュテーションリスクが高いと、悪評が目立っている状態であり、低いと悪評が少ない状態を指します。
公式TwitterやYouTubeなど、企業が積極的に露出している場合はレピュテーションリスクを意識した運用が必須になります。
レピュテーションリスクの事例紹介
ここからはレピュテーションとなる事例をご紹介します。
下記の他にもリスクとなる発信源は複数あるため、すべてを網羅するためにはノウハウをもった風評対策会社や弁護士事務所に相談する必要があります。
元社員による悪意のある書き込み
企業評判系の口コミサイトに投稿された記事の中で、かつて在籍した社員が悪意を持って投稿するケースがあります。
こうした投稿を目にしたユーザーは第一印象が下がった状態で企業の採用情報を見てしまい、ネガティブポイントに注目するようになります。
対策方法として、
従業員満足度調査を行い現在の問題点を洗い出し、改善に努めることで不満が残ったまま退社する社員とそれにともなう悪意のある書き込みが低減されます。
企業の法令違反(社内不正と内部告発)
企業のコンプライアンス(法令遵守)はレピュテーションリスクと深く関係します。
最近ではCSR(企業の社会的責任)が重要視されており、コンプライアンスも投資家や消費者が重要視する時代となりました。
そんな中で企業が法令違反してしまった場合、投資家や消費者からのレピュテーションリスクを高めてしまいます。
レピュテーションリスクを回避するには?
社内教育の活性化
新入社員や既存社員に向けたSNS運用ガイドや、ネットリテラシーの向上のための社内研修を活発にすることで、
会社内の認知水準を上げることが可能です。
モラル欠如による炎上被害を未然に防ぐためにも、社内教育の底上げは重要なポイントです。
正しい情報発信を維持する
過去の不祥事について取り上げたページを対処せずに残し続けていくと、真摯な姿勢という好印象を与える反面、
情報更新が疎かになっているという悪印象も与えてしまいます。
最新の情報発信は企業やユーザーにとって最も重要な項目であり、企業の信用度にも寄与します。
社内外の情報を管理する
社員に対してSNSアカウントの共有等は推奨できませんが、
SNSを通じて会社に対してどのような発信がなされているのかは把握しておく必要があります。
監視サービスの導入や、レピュテーションリスクを見える化を行うことで、リスク回避が可能です。
まとめ
レピュテーションリスクについてまとめてみました。
レピュテーションリスクが顕在化することによって、企業の評判が落ち、結果として経営状態が悪化する事態につながります。
以下のような対策を行うことで、レピュテーションリスクを回避することが可能です。
1.社内教育の機会増進
2.最新の情報発信
3.インターネット情報の管理
これらを行うことでレピュテーションリスクを回避できる確率が増加し、健全な企業経営につながるでしょう。