BingがYahoo!を抜く?検索エンジンの最新利用率
2024/07/01
基礎知識
皆さんは普段、どんな検索エンジンを利用して調べ物をしていますか?
最近はInstagramやYouTubeといったSNSで情報収集を行うユーザーも多くなっていますが、やはりメインとして利用されるのは「Google」や「Yahoo!」のような検索エンジンです。
前回2023年の検索エンジンシェア率からどのように変化しているのか、最新の検索エンジンシェア率についてご紹介いたします。
(前回記事:チャットAIの登場でBingの利用率が急増している件)
2024年5月時点でのシェア率
2024年5月時点での、日本における検索エンジンのシェア率は以下の通りです。
全てのプラットフォーム
1位:Google 78.24%
2位:Bing 10.63%
3位:Yahoo! 9.77%
更に使用端末の種類で見てみると、以下の通りになります。
デスクトップ(PC)
1位:Google 71.22%
2位:Bing 21.17%
3位:Yahoo! 6.33%
モバイル(携帯端末)
1位:Google 84.89%
2位:Yahoo! 12.94%
3位:Bing 0.75%
参照:Statcounter Global Stats
(https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan)
Bingの順位変動の理由
「bing(ビング)」は正式には「Microsoft Bing」という名称で、その名の通りマイクロソフトが開発した独自の検索エンジンです。
モバイルでのシェア率は3位と、Yahoo!に大きく差をつけられていますが、デスクトップ(PC)でのシェア率は20%越えとなっています。
その大きな理由としては、Windows OSに搭載されているブラウザ「Edge」のデフォルト検索エンジンとなっているからと考えられます。
PCを購入後に、標準の検索エンジンから変えない方も多いため、それもBingの利用率が伸びている一因と言われています。
また、その他のシェア率増加の要因としては、Bingを利用するユーザーの増加が考えられます。
2023年頃より、OpenAI社のチャットGPTとほぼ同時期に、Microsoft社が公開したBing AI(名称:Copilot)によってBingのユーザーは増加傾向にありました。今後もAI市場の動きが加速することで、Microsoft Bingのユーザーは増加し続けると予想されています。
まとめ
最近では、Googleが生成AIを活用した「AIオーバービュー」の搭載を発表するなど、各社、他検索エンジンとの差別化を図っており、それによって今後も使用率順位の変動が見込まれます。
SEO対策にも関わってくる部分になりますので、本コラムでも引き続き注視していきたいと思います。
また、Bing利用率の上昇と比例して、Bingの風評被害対策の重要性も高まっています。
今まであまり注視してこなかったかもしれませんが、今後はGoogle、Yahoo!だけでなくBingの対策にも目を向ける必要があるでしょう。