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Googleに対して裁判で約6700万円を勝ち取った男性に関するニュース

2023/05/09

NEWS

Googleに対して裁判で約6700万円を勝ち取った男性に関するニュース

今回のコラムでは、Googleの検索結果に関連した興味深い裁判事例についてご紹介します。
カナダ・モントリオールに住む70代前半の男性が、自身に関係のないレッテルを貼られてキャリアを台無しにされたとしてGoogleを訴え、驚くべき結果を勝ち取ったニュースです。

男性の苦境とリンク削除要請の経緯

2007年、男性は自身を中傷するウェブサイトがGoogleの検索結果に表示されることに気づきました。
そのウェブサイトでは男性を小児性愛者として告発し、有罪判決を受けているとの虚偽の情報が記載されていました。男性は友人の助けを借りてこのウェブサイトの記述を削除しようとしましたが、ウェブサイトの管理者に拒否されました。

その後この男性はGoogleに対し、自身の名前や評判に関連する検索結果からリンクを削除するよう要請しました。初回の要請は認められ、Googleはリンクの削除を行ったのですが、その後も繰り返し同じ問題が発生し、男性は再度削除要請を出しましたが、終にGoogleはそれを拒否しました。

Googleの主張と裁判の結果

Googleはアメリカの法律上、リンクの削除義務はないと主張しました。
一方、ケベック州では、違法コンテンツへのアクセスを促進していると分かった場合に対処する義務があるとされています。

この問題に関して、ケベック州上級裁判所は男性の主張を認め、Googleに対し約6700万円の損害賠償金の支払いを命じました。
さらに、中傷的な投稿へのリンクをすべて削除するようGoogleにも指示されました。

男性の訴えと今後の展望

男性は自身のキャリアや人間関係が損なわれたとして、懲罰的損害賠償金として約8億円の支払いを求めました。裁判では男性の主張が一部認められ、損害賠償金を勝ち取ったものの、男性は他のケースでも同様の結果が得られることは難しいと冷静に見ています。

この事件はGoogleの検索結果における個人の評判や名誉を巡る問題を浮き彫りにしました。
個人情報や誹謗中傷がオンライン上で広まるリスクは、私たちの生活に大きな影響を与える可能性があります。私たちは改めて、法的な観点や倫理的な観点から、これらの問題にどのように対処していくかを考えなければなりません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今後もこのような事件やトピックをご紹介していきますので、ぜひ他人事と思わずにこの問題についての意見やアイデアを持つキッカケになれば幸いです。

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